コラム

嵐山の満開の桜が親ごころ

2016.04.28

 4月13日は、十三まいり。
 春爛漫、桜の名所で名高い嵐山の法輪寺に、古都・京都に住む13歳を迎える若者が立派な大人になるために正装して参詣に行く、美しい行事です。
 数え年13歳は、身も心も急激に大人になっていく大切な節目。
 不安になりがちなこの時期に、「よくぞここまで成長してくれた」と家族に盛大に祝ってもらうのは、どんなに晴れがましいことでしょう。

もう一人の孫悟空、玄奘三蔵法師

2016.02.26

 申年が明けて、2ヶ月が過ぎました。
 皆様、いかがお過ごしですか。
 申年といえば、孫悟空。明るく強い上に、富や不老長寿を連想させるので、ドラゴンボールや西遊記の主人公としても人気者ですね。

和をもって貴しと成す

2015.12.25

 今年もいろいろなことがありましたが、年末のとびきり華やかなニュースといえば、年末にトータル330.43点という驚異的なスコアで男子フィギュアスケート・グランプリファイナルを三連覇した、羽生結弦選手。
 得点が表示されたとき、一瞬、顔を覆って泣き伏した後、横にいるカナダ人コーチに「Why am I crying?」と泣き笑いで語りかけた姿も爽やかでしたね。

お歳暮まわりはご縁のあかし

2015.11.24

 山茶花が満開になると、デパートのお歳暮商戦もそろそろ開幕。
 ただの「歳の暮」という言葉が「お世話になった方に年末に贈る商品」を意味するほど日本の社会に根づいた習慣ですが、そもそもの由来は「お正月を祝う歳神様(としがみさま)へのお供物」でした。

青く澄んでどこまでも高い空

2015.10.30

 ヨーロッパの上流階級の紅茶文化は、英国王妃キャサリンのサロンから始まります。
 1662年に政略結婚でポルトガルから嫁いだ彼女は、大航海時代の先駆けだった母国の富を背景に、宮廷のサロンで東洋のお茶を優雅にふるまい、招かれた人たちの憧れを一身に集めます。当時のヨーロッパで、黄金と茶葉は同じ価値。王室といえども桁外れの贅沢でした。

困ったときこそ、笑顔の魔法

2015.04.16

 草木が微笑むような春。吉野山の麓から山頂に向かい、下千本、中千本、上千本、奥千本と、一カ月以上かけて咲き上るシロヤマザクラの花々は、今頃、山のどのあたりを彩っているのでしょうか。

夢あたたかき蓬莱(ほうらい)のしま

2014.11.14

 鮮やかなオレンジ色、燃えるような深紅の葉が、晩秋のおだやかな陽光を浴びて、金色に輝いています。もし「幸福」に形があるのなら、こういうものかもしれません。

音読 + ボイストレーニングのススメ

2014.08.21

  おうい くもよ
  ゆうゆうと ばかに のんきそうじゃ ないか
  どこまで ゆくんだ
  ずっと いわきだいらの ほうまで ゆくんか
  山村暮鳥「雲」

社会を元気にするキレイな笑顔

2014.06.13

  新緑の葉に光る美しいツユ玉、雨上がりの空の天使の梯子。
  美しいものを見ると、心が和むのはなぜでしょう?
  「心と外見は繋がっています。病気や気持ちが沈むときでも、元気で明るいメイクをするといつの間にか元気になり、周りの人も安心してくれます」と言うのは、美容ジャーナリストの山崎多賀子さん。

健全な身体は健全な精神に宿る?

2014.05.09

  いよいよ初夏。
  新緑や飛び交うツバメの姿に生命の息吹を感じる、美しい季節です。
  生命力といえば、先日、TV番組で「東京・表参道のある美容サロンで管理栄養士が定期的に栄養指導を実施したら、若い美容師たちが見違えるように健康になった」という報道を観ました。

春は再会の季節

2014.03.27

  桜の開花宣言が、各地に届いています。
  わが家の桜の花はまだ蕾ですが、枝垂れの紅梅や黄色の水仙、青紫のムスカリ、色とりどりのクロッカスなどが次々に花開き、木陰でひっそりと咲く沈丁花の香りも馥郁と漂っています。

iPS細胞とちょこちょこ動きで明ける平成26年

2014.01.14

  新年早々、嬉しいニュースが飛び込んできました。
  山中伸哉教授が率いる京大や大阪大などの共同研究チームが、アミノ酸やビタミンを加えた培養液を作って効率よく安全性の高いヒトiPS細胞を増やす方法を開発したことが、英国の科学誌に発表されたのです。これは創薬研究や再生医療の発展に直結する大きな快挙です。
  新たな培養法で作ったヒトiPS細胞は、神経伝達物質ドーパミンを産生する神経細胞のほか、インスリンを作る細胞や血液細胞に変化することも確認ずみ。これまでのマウスや牛の動物由来成分だと細胞の安全性や安定性にも問題がありました。

満点の夜空を駆ける狩人オリオンの物語

2013.12.20

  この時期は一年でもっとも星空がきれいな季節。
  仕事が一段落して夜空を見上げると、冬の南の空の中心に輝くオリオン座が見つかります。オリオン座は、狩人オリオンが右手に退治した大きなライオンの毛皮をもち、左手で太い棍棒を振りかざしている姿です。

ワクチンで守りたい、たいせつな命

2013.12.05

  いよいよ師走。インフルエンザワクチンの予防接種シーズンが始まりました。感染性胃腸炎(ノロウイルス)の患者発生数も、例年、12月の中旬頃にピークとなる傾向です。
  ついご自身の健康を後回しにしがちな時期ですが、ご家族や患者さんを守るためにも、いつも以上にお身体をいたわってお過ごしください。

人生の小春日和

2013.11.13

  里山や縁台をやわらかく包む、ポカポカと優しいお日さま。
  空気が澄んで冬の寒さには少し間がある晩秋に、不意にあらわれる穏やかで暖かな「小春日和(こはるびより)」は、この季節の贈り物です。
  「小春日和」の由来は、晩秋から初冬にかかる旧暦10月の異称が「小春」だから。お隣の中国でも、こういうお天気を「小春の陽気」と呼ぶそうです。

「Trick or Treat」ハロウィンがやって来る

2013.10.28

  10月31日はハロウィン。
  カボチャのおばけ(ジャック オー ランタン)やドラキュラや魔女が日本に来るのはイヤですが、仮装した子ども達にお菓子を配るのは楽しそうですね。
  でも、キリスト教の諸聖人の祝日「万聖節」(All Hallo /11月1日)の前夜祭(All Hallo Eve)に仮装するのは不思議だと思いませんか?
  実はハロウィンの仮装は異教徒ケルト人のサーウィン祭が混在したものなのです。

鐘をつく? 鐘が鳴る? 子規と漱石の友情

2013.10.09

  柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺子規
  鐘つけば銀杏散るなり建長寺漱石

お伊勢参りはおかげさま

2013.09.25

 道端の曼珠沙華が、秋の夕陽に輝いていました。
 陰暦10月は神無月(かんなづき)。その由来については諸説ありますが、有名なのは、日本各地の神様が出雲大社に集まって会議をするからこの一カ月は「神様の無い月」、出雲地方だけは「神様の在る月=神在月・神有月(かみありづき)」というお話。
 出雲大社はこの5月に60年ぶりの式年遷宮がすんだばかりですから何もかも真新しくて、全国から訪れる神様もさぞ喜ばれることでしょう。

東京オリンピックを子供たちの夢に

2013.09.12

 9月8日未明、2020年の夏季五輪の開催地が東京に決まりました。
 今回のオリンピック誘致の決定打となったのは、45分間のプレゼン。皆さんよかったけれど、特に滝川クリステルさんの「オモテナシ」はキュートでしたね。

風立ちぬ、いざ生きめやも

2013.08.28

 入道雲が湧く真っ青な空の下、パラソルと脚立をたて、高原を渡る緑の風に吹かれて、その雄大な景色をキャンバスに映そうと挑む、愛らしい少女のイラスト。別バージョンには、同じく夏の高い空に飛ぶゼロ戦の美しいフォルムを、希望に満ちた表情で見上げる、前途有望な青年技師。

あなたは冷やし飴派、それとも冷やし甘酒派?

2013.07.31

先日、京都で八坂神社に参詣したら、祇園祭が始まる前日の夕方だったせいか日本人の参拝客がほとんどおらず、境内に飛び交っていたのは中国語、英語、ポルトガル語。見慣れたはずの修学旅行の団体も、実は中国の高校生でした。

手紙のすすめ

2013.07.17

今年も本格的な夏が来ました。このところ、大気の状態が不安定で、午前中は晴れて気温が35度前後まで上がったかと思うと午後にはいきなり大雨や雷雨、という日が続いています。 こんな時期には、室内でできることを優先するのが一番。この機会に暑中見舞いを書くのもいいですね。年賀状より喜ばれるし、なんとなくご無沙汰してしまった大切な人に連絡を取るチャンスでもあります。

夏の始まりは氷朔日(こおりのついたち)

2013.07.03

近年すっかり忘れられていますが、旧暦6月1日は清少納言や紫式部も楽しみにした「氷朔日(こおりのついたち)」。今年の旧暦6月1日は7月8日です。

平安時代、この日に氷室の氷を口にすると夏負けしないと信じられ、いわば、夏バテ防止の魔除けの行事食。宮中では身分の低い人にまで氷片が振舞われました。

上質な雨傘は現代のステータスシンボル?

2013.06.07

今年は5月末に梅雨入り宣言が出ましたが、関東地方はやや勇み足だったらしく、週末まで晴天が続くそうですね。
さて、私たちが雨の日にお世話になる雨傘ですが、昔は雨に傘を差すこと自体が非常識だったのをご存知ですか?

お気に入りのトレッキングでいのちの洗濯

2013.05.22

春に芽吹いた樹々の若葉が生き生きと輝いています。
今、エベレスト登頂に挑戦している三浦雄一郎さんや一緒に登っている豪太さんの心象風景は、ちょうどこんな季節なのかもしれません。
8000m級のエベレスト山頂は、体力年齢がプラス70歳になるといわれる過酷な世界。5年前、雄一郎さんが世界最高齢登頂記録を更新したときの山頂からの第一声は「ただいま頂上につきました、ありがとう。涙が出るほど厳しくて、辛くて、嬉しい」でした。

かぐや姫に思いを馳せるタケノコの季節

2013.04.24

故郷やどちらを見ても山笑ふ  正岡子規

「山笑う」は春の季語。久しぶりに故郷に戻った正岡子規を温かく迎えてくれる人たち、故郷の山々までもが嬉しそうに………。このゴールデンウィークに、お里帰りしたくなりますね。

希望の春はなぜ眠い?

2013.04.10

麗らかな春の陽気に包まれて、4月はスタートの季節です。桃、八重桜、シバザクラ、アヤメ、チューリップ、フジの花。色とりどりの花が、新入社員や新入生を祝福するように一斉に咲いています。
とはいえ、ここしばらく、新入社員は緊張と気疲れで大変でしょう。新人の皆さんは先輩に教わりながら、これから知識や知恵を生み出す種子。今の熱意と生き生きした好奇心を大切にしてください。