バレンタインデーが近づいて、華やかなチョコレートの広告が目につくようになりました。今年は「日本を見直そう」というコンセプトで生姜や日本酒など和の食材をアレンジするメーカーが多いようです。
この季節は受験も本番。受験生もそのご家族もチョコで栄養補給しながら、合格発表日が素敵な日になるよう、一日一日を大切に過ごしていただきたいと思います。
先日、仕事で金沢大学医学部に伺いました。駅前や旧市街は東京の繁華街と変わらぬ賑わいでしたが、旧市街の夜景は古都にふさわしい品格を感じました。
特に印象に残ったのは、浅野川のほとりの200年以上たつ老舗の割烹の店先に咲いていた、雪を被った小さな赤い椿の花。暗闇の中、白い月の光を受けて輝いている姿が何となくけなげで愛らしく、思わず、足を止めました。
10日の皆既月食、ご覧になりましたか? 満月の美しい月が左から右に欠けてゆき、ふたたび蘇る、壮大な天体のショー。地球の影に隠れている間は赤銅食に見えました。
これは地球の大気がプリズムになって赤色だけ月に届くからですが、二千年前のギリシア神話の語り部が見ていたら、月の女神アルテミスの痛快な冒険物語が生まれていたかもしれませんね。
このところ天気はいいのに、外を歩くと身体の芯まで冷えるような冬将軍の到来です。勤労感謝の日を過ぎるとめっきり寒くなるのも、勤労感謝の日が「新嘗祭(にいなめさい)」と呼ばれた飛鳥時代からのお約束だったのでしょう。
もういくつ寝るとお正月。年の瀬の慌ただしさを思うとちょっと気が重くなりますが、その先にあるお正月を楽しみに、この年末を乗り切りましょう。
秋の日のヴィオロンのため息の
ひたぶるに身にしみてうら悲し。
鐘のおとに胸ふたぎ色かへて涙ぐむ
過ぎし日のおもひでや。
落ち葉 ヴェルレーヌ「海潮音」上田敏・訳 より。
ひんやりした秋の風に、夕暮れの家の灯りが優しく見える季節です。
そういえば、家庭用電球を販売している某家電メーカーでは、来春以降に入社する大学卒以上の事務系社員は全員、海外赴任の可能性があると発表しました。実務研修や語学留学、長期出張などで若手社員が海外経験を積む機会を与えるそうです。
地下鉄の地上出口に着いた時、キンモクセイの香りが微かにまじる風にハッとしました。近くのマンションの軒先に小さな庭木がけなげにオレンジ色の花をつけているのを見つけました。見上げる秋の空はどこまでも澄んで、高く感じられます。
急に高くなった青空の下、紅や薄いピンクの色とりどりのコスモスの花が微かな風に揺れています。その愛らしい姿を見るたびに、「今年の夏がようやく終わって次の季節に・・・」という気がします。
東北へ取材に行く途中、黄金色に輝く稲の穂が爽やかな風に揺れる景色が延々と続いているのが車窓から見えました。大地震から半年。例年通り立派な稲を育てた農家の方々の思い、確かな実りをもたらしてくれる国土の豊かさ。
「年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず」という唐詩を思い出しました。
モクモクと大きいまっ白な入道雲が、子どもたちの元気な姿に重なる新学期。
東京では数種類のセミの声がまじって大合唱。今年は7月、8月となんとなくスッキリしない天気が続いたので、外に出そびれていたセミたちが、今ごろになって慌てて土の中から出てきたようですね。