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コラムいろいろ

  • 2010.07.21
  • あなたは夢を買いますか?

あなたは夢を買いますか?

  気のせいか、炎天下に立つヒマワリが暑そうです。激しい梅雨がようやく終わった途端、今度は最高気温30度を超える真夏日の連続。
  各地で熱中症の被害が出ていますので、皆様も水分補給や室内温度ご注意ください。

  それにしても、この何年間かは、地球温暖化の影響が激しくて、昔から天気の変化が激しい日本で暮らしてきた私たちにとっても、おそらく未知の経験。
  こういう気温変化が続いたら、私たちにも地球温暖化に耐えられる遺伝子ができて、少しは耐えやすくなるのでしょうか。

  今月始め、再生医療に関する興味深い研究が続けて発表されました。
ひとつは、心臓病患者の心臓から筋肉のもとになる幹細胞を取り出して大量に増やし、再び心臓に戻して機能を回復することに成功した、京都府立医科大学のチーム。
  もうひとつは、胎児を包む羊膜嚢の幹細胞を、心筋梗塞による損傷修復に用いられる可能性があると報告した、慶応義塾大学医学部のチームです。

  今年の2月には、東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センターと理化学研究所ゲノム医科学研究センターの共同研究で、20項目の血液検査と関連する重要な46個の新しい遺伝子を一度に発見するというトピックスもありました。

  何しろ、これまで健康診断の基準値をめぐってさまざまな議論がなされてきたのが、この研究によりCK, BUN, GTP, ALPなどの検査値が遺伝子によりかなり違う(ALPは99、CKは13も違う)ことが科学的に証明され、今後は遺伝子情報を基に個人ごとの検査値の基準値設定が必要となる(オーダーメイド臨床検査)という展望が示されたのです。

  現時点では、オーダーメイド臨床検査の基になる個人の遺伝子情報が完備していないので導入できませんが、将来的には検査値に加え、オーダーメイド的な治療や再生医療や細胞療法まで発展していく可能性があります。

  そういえば、先日、秋に出産予定の友人から、出産時のさい帯血を冷凍して自己保存するかどうか相談されて驚きましたが、そういう時代が来ているのですね。

  今の医学で考えれば、赤ちゃんが成長するまでに本人の造血幹細胞が必要になる可能性はそう高くないので、私なら10年間冷凍保存する業者に10万円払うより、公的なさい帯血バンクに寄付しますが、10年後の医学技術の進展については誰にもわかりません。

  これは「生まれて来る赤ちゃんが無病息災になるかもしれない」という夢。 やはり、赤ちゃんのご両親が決めることでしょうね。

コラムニスト 鈴木 百合子



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